- 耐候性
「耐候性一覧表」のご利用に際して
はじめに
この一覧表は、当社各シリーズインキの耐候性データをまとめたものです。
ご使用に際しては、次の各事項にご注意下さい。
耐候性評価基準
等級 | 評価 | 屋外暴露可能期間の目安 |
---|---|---|
8級 | 極めて優秀 | 2年以上(2〜3年) |
7級 | 優秀 | 2年以下(1〜2年) |
6級 | 良好 | 1年以下(6ヶ月〜1年) |
5級 | ほぼ良好 | 6ヶ月以下(4〜6ヶ月) |
4級 | 普通 | 4ヶ月以下(2〜4ヶ月) |
3級 | 不可 | 2ヶ月以下(1〜2ヶ月) |
2級 | 劣る | 1ヶ月以下(2週間〜1ヶ月) |
×印 | 著しく劣る | 2週間以下(1〜2週間) |
- 耐候性は、印刷されたインキ膜厚と、印刷物が使用される条件により著しく異なります。
記載の等級値は、印刷物を当社羽生技術センター(埼玉県羽生市)に於いて南面45度で屋外曝露した実験値であり、保証値ではありません。 - 日照が強い地域や夏期においては、上表の目安よりも屋外暴露可能期間が短くなります。
- 上表は各原色を一般的な方法で印刷した場合の性能であり、淡色の調色品や高メッシュ版で薄膜に印刷した場合は、これよりも耐候性が低下します。
特にパステルカラー(淡彩色)の調色インキでは大幅に低下します。
詳しくは技術資料「調色インキの耐候性について」をご参照下さい。 - 表示欄に網をかけた色は、色相や光沢が標準とは異なっているか、又は色番号の付け方等が原則から外れています。
- 蛍光色は全色共に耐候性は×印で、屋外曝露では約1〜2週間で褪色します。
- 一般には“耐光性”は光だけの影響を評価し、耐候性は光に加えて雨風等の影響も考慮に入れた評価となります。
この「耐候性一覧表」では、雨風等の影響も考慮に入れています。
その為同じ顔料を使用した場合でも、インキシリーズが違うと耐候性が異なることがあります。 - 3年以上の耐候性が要求される用途には、一般にはインキだけでは対応出来ません。
オーバーコートクリアーの併用、ラミネート加工、透明材への裏刷り等の対策を講じて下さい。 - 色名の(耐光)の表示は、同一色名を区別するための参考として記入したもので、製品ラベルなどでは使用していません。
各色の実際の耐候性は、この表の等級によりご確認下さい。 - 透明色インキの耐候性については、技術資料「透明色インキの耐候性について」をご参照下さい。
- インキのご使用に際しては、使用方法については「テクニカルインフォメーション」を、又使用上の注意事項については「製品安全データシート(MSDS)」をご参照下さい。