貯蔵安定性
印刷インキの貯蔵中における、粘度、色、その他印刷適性全般の安定性をいう。
UVインキは、貯蔵中に光が当たらなくてもゲル化して固まることがある(暗反応)。
これはモノマーやオリゴマーが熱によりラジカルを発生し重合を起こすためである。
気温が40℃以下であっても、そばに熱源があったりすると放射熱をインキが蓄積しラジカルを発生させる場合もある。
従ってUVインキは、冷暗所に保管する必要がある。
また時々インキを攪拌して空気を混入し、インキ中に発生したラジカルを空気中の酸素により非活性化することも大切である。
慎重に配慮して貯蔵すれば2年間の貯蔵が可能であるが、なるべくならば製造後1年以内に使用することをおすすめする。
また溶剤型インキはこれより安定性が高いが、長時間貯蔵すると溶剤成分の分解が始まることがあるので、製造後2年以内に使用することをおすすめする。
一方二液反応型インキの硬化剤は反応性が高いために安定性は低い。製造後6ヶ月以内に使用することをおすすめする。