内部硬化性 inner cure
UVインキの内部硬化性は、空気中の酸素の影響を受けない部分の硬化性である。
インキ皮膜の中層部は、紫外線強度がまだ充分に強いので硬化性が一番良い部分である。
しかし、紫外線強度はインキ皮膜の深部へ行くに従い弱くなり、皮膜深層部は重合速度が遅くなってしまう。
皮膜深層部は接着界面部分でもあるので、硬化不良となると接着不良が発生する。
従って接着を良くするためには、内部硬化性を良くすることが大切である。
けれども内部硬化性があまりに良くなり過ぎると、内部応力が大きくなるので接着を阻害する場合もあるので注意を要する。