耐薬品性
薬品により反応・膨潤・溶出等を生じない性質。
プラスチックでは、金属のように水分などにより錆びる現象は少ないが、有機溶剤や強酸、強アルカリに侵されるものがある。
しかしフッ素樹脂、PE、PP、POMなどのように薬品に侵されにくいものも多く、特に塩類にはほとんど侵されない。
プラスチックの構造によって縮合などで製造されたポリアミド、ポリエステルでは、強酸、アルカリによって加水分解され、高温では水の存在下で分子量が小さくなり強度が低下する。
ビニル重合したプラスチックは一般に極性基をもつため、溶剤に弱く( 例:酢酸ビニル、PMMA、PVCなど)、これに対し、炭素と水素からなるPE、PPなどは耐薬品性が良く、逆にこれを溶かす溶媒がないため、印刷適性も悪くなる。
この水素をフッ素に変えたのがフッ素樹脂であるが、これはさらに耐薬品性がすぐれる。