- 材質
非結晶性ポリエステル材への推薦インキ
最近、塩ビの代替素材として PET-G、PETEC(ペテック)、ペットエース 等の非結晶性ポリエステル材(A-PET)が使用されるケースが増えてきました。
そこで今回、非結晶性ポリエステル材へ各種インキの印刷試験を行いました。
1.溶剤型インキ
シリーズ名 | 用途 | 溶剤 |
---|---|---|
900シリーズ テトロン | PET等 | テトロン標準 |
3500シリーズ EXG | PVC等 | EXG標準 |
8000シリーズ PC | PC等 | PC標準 |
800シリーズ PAS | PS等 | スチロール標準 #2標準 |
一般に次の様な場合に印刷表面にクラックが発生する事がありますのでご注意下さい。
- 高濃度タイプのインキ(白、銀、蛍光色など)を用いる場合 (特にEXO色は使用できません)
- 遅乾性溶剤を用いる場合
- 強制乾燥を行わず、自然乾燥で乾燥する場合
- 完全乾燥する前に後加工を行った場合
2.UVインキ
シリーズ名 | 用途 | 仕上がり | 標準硬化条件 |
---|---|---|---|
4200シリーズ PF | PC等 | マット | 500mJ/cm2 |
4300シリーズ OP | 紙、PC等 | グロス | 200mJ/cm2 |
4700シリーズ M | PVC等 | マット | 200mJ/cm2 |
4800シリーズ PS | PS等 | グロス | 500mJ/cm2 |
- UVインキは有機溶剤を使用しないので、クラックの心配はありません。
- UVインキは接着性の確認試験のみを行っています。
- 4200PF及び4700Mは被膜が柔軟で、後加工性が良好です。
- 上記のデータは弊社試験(非結晶性ポリエステル材のクラック再現試験)に基づくものです。
- 印刷面積、膜厚、及び後加工条件等により結果が異なる場合があります。
- 印刷をする前には充分に確認テストを行って下さい。