インサート成型、インモールド成型用のポリカーボネートシート及び処理PETフィルムへの印刷。銘鈑用ポリカーボネート及びPETフィルム、工業用部品への印刷にも適しています。また、幅広い接着性があり、UV塗装面や塗装金属面への印刷でも実績があります。

製品の特長

• インサート成型、インモールド成型が可能です。
• JA-950を併用することで柔軟性のある皮膜を形成し、成形時の追従性に優れます。
• JA-970を併用することで幅広い接着性が得られます。
• ＵＶ塗装品や金属塗装面への印刷用途にも実績があります。

使用条件

希釈溶剤	PC溶剤 （速乾、標準、遅乾、特リターダー）
硬化剤[1]	JA-950
	JA-970
刷版	ポリエステル250メッシュ
被印刷基材	ポリカーボネート
	処理PET
	ABS
	UV塗装面
	塗装金属面等
乾燥条件[2]	60〜70℃ 60分
	80〜100℃ 60分

1. 用途によって硬化剤が異なります。
   • インサート成型、インモールド成型：JA-950
   • 成型以外の用途：JA-970
2. 印刷基材の耐熱性に合わせて乾燥温度を設定してください。
   出来るだけ高温で加熱した方が接着性や物性は向上します。
   • ABS等のプラスチック類：60〜70℃ 60分
   • ポリカーボネート、処理PET、塗装金属等：80〜100℃ 60分

インキ配合

	成型用途		成型以外の印刷用途
インキ	VIMインキ	100部	VIMインキ	100部
硬化剤	JA-950	10部	JA-970	10部
希釈溶剤	PC溶剤	10～30部	PC溶剤	10～30部

使用上の注意

• VIMインキは成型用途とそれ以外の印刷用途では使用する硬化剤が異なりますので、ご注意下さい。
• 成型用途でご使用する場合は、印刷から成型まで十分に試験を行い、適正条件の確認をお願いします。

試験データ（環境・物性・耐候性・性能 など）

インキ	VIM3907高濃度白 100部
硬化剤	JA-970 10部
希釈溶剤	PC標準溶剤 15部
印刷基材	ABS
刷版	ポリエステル250メッシュ
乾燥条件	70℃ 60分

試験項目	試験方法		試験結果
接着性	クロスカットテープ剥離試験		100/100
硬度	鉛筆硬度試験 荷重 750g		H
耐薬品性	ラビング試験 カナキン綿布3号 荷重 500g/cm2 ラビング200往復	エタノール	剥離なし
		キシレン	剥離なし
		無鉛レギュラーガソリン	剥離なし
		ハンドクリーム （花王ニベア）	剥離なし
		中性洗剤 （花王ファミリーフレッシュ）	剥離なし
耐水性	水道水に常温で10日間浸漬	外観目視確認	外観異常なし
		クロスカットテープ試験	100/100
耐湿性	60℃ 95%RHの恒温槽内に96時間放置	外観目視確認	外観異常なし
		クロスカットテープ剥離試験	100/100
耐寒性	-20℃の恒温槽内に48時間放置	外観目視確認	外観異常なし
		クロスカットテープ剥離試験	100/100
耐アルカリ性	5%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬48時間	外観目視確認	外観異常なし
		クロスカットテープ剥離試験	100/100
耐酸性	5%硫酸水溶液に浸漬48時間	外観目視確認	外観異常なし
		クロスカットテープ剥離試験	100/100
耐摩耗性	学振摩耗試験機 荷重500g/cm2 カナキン綿布3号 ラビング500往復		異常なし
耐人工汗液性	学振摩耗試験機 荷重500g/cm2 カナキン綿布3号に人工汗液[1]を浸し ラビング500往復		異常なし

1. 人工汗液の組成：塩化ナトリウム 7g＋尿素 1g＋乳酸 0.7g＋蒸留水 1000ml

• ご使用に際しての安全上の注意事項に関しては、製品の安全データシート（SDS）をご参照下さい。
• 当インフォメーションに記載されている内容は予告無しに変更・改訂する場合があります。
• この特性データは、弊社の実施した評価結果に基づくもので、お客さまのご使用時の製品特性を保証するものではありません。
• 使用の際は、実際に使用される装置及び被着材での評価結果に基づき、条件を十分ご検討の上、ご使用下さい。